UL2011でのNRTL認証により、フィールドエバリュエーションよりも短期間で認証取得を実現。さらにアナログセンサーの安全回路も構成
神奈川県 P社様- #コンサルティング
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導入前の課題
工場での廃棄ガスを無害化する装置を米国に納品する案件。
P社様の納入先である米国のエンドユーザー様から、「NRTL認証が必要」との要望を受けていた。
米国で装置をNRTL認証するには、現地でのフィールドエバリュエーション実施が一般的だが、エンドユーザー様の工場で認証を完了させる必要があるため、コストと納期が大きくなってしまうという課題があった。
また制度上、リピートや量産の度に認証が必要で、評価費用がくり返し発生する点も大きな課題であった。
今回はコスト、納期、リピート時の評価簡素化を実現する方法がないかご相談いただいた。
導入効果
装置のカテゴリを考慮すると、UL2011という装置のアウトライン規格での認証が最適だと判断し、制御盤はUL508A、装置全体はUL2011の認証という方法を選択した。
この方法であれば、装置のNRTL認証を日本国内で完結できるため、コストや納期の課題を解決でき、出荷後の指摘リスクも大幅に低減できる。
加えて、今回はLPC (Limited Product Certificate) という3ヶ月のみの短期認証を適用したことで、今後再度LPCを行う場合や、継続的な認証に切り替える場合の認証評価を大きく省略することが可能となり、先々の手間と費用も省くことができる。
また今回は、ヒーターのリスク低減に対する本質的対策が構造的に難しく、セーフティ認証のセンサーとコントローラを組み合わせてPL計算によって安全性を立証した。
アナログセンサーのセーフティ回路は現状対応できる機器が少なく、三笠精機でも初の試みであったが、最終的に問題なく安全性能が確保できているとの評価を受け、認証を完了できた。
今回のように、あまり前例のない方法であっても、三笠精機ではお客様のご要望を満たす最適な方法を積極的に探して積極的に提案し、採用している。
今回の案件は2つの新たな試みがうまく機能したモデルケースとなり、お客様に満足いただくことができた。
制御盤海外規格
数多くの海外規格案件をサポートした実績に基づき、海外規格に適合するための設計変更に加え、制御盤を搭載する装置全体に対する電気面、ハード面でのコンサルティングに幅広く対応いたします。
規格要求の厳しい欧州向けCEマーキング対応した案件について多数の実績があるため、ご相談いただく個別の案件においても的確かつ迅速な対応が可能です。また北米向けのUL508A認証制御盤の製造についても多数の実績がございます。
海外規格に適合した設計とともに、マニュアルを含むドキュメントの作成・整備、顧客との契約上の注意点や海外に装置を輸出する上での全般的なコンサルティングを提供いたします。
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