海外規格と国内規格の違い

2022年3月12日

さまざまな製品を安全に使用するために、「規格」があります。

例えば日本のコンセントプラグはType A と呼ばれ、アメリカと同じ形状ですが、他の形状のプラグであっても、使用するだけであれば定格電圧および定格電流さえ確保できれば問題はありません。ただ、テレビには接続できても扇風機には接続できない、A社製は接続できてもB社製は接続できないといったことがあると困りますし、特に接続はできるが実は形状が少し異なっており、使用している間に発熱・発火するといったことは絶対に避けなければなりません。

規格とは、そのようなバラバラの設計によるリスクを回避するために、国や業界団体などが作り上げたものです。

バラバラの設計によるリスクを回避するために規格が生まれたものの、コンセント形状や周波数、電圧などが国によって異なるように、規格が作られた当初のコミュニティは狭く、国をまたいだ全世界共通の規格を作ることはできませんでした。

そのため、国によって異なる規格をどのように調整し、安全を確保していくかが世界共通の課題となりました。そういったニーズから生まれたのがWTO(世界貿易機関)であり、1994年のGATTウルグアイラウンドで締結されたTBT協定です。

TBT協定では、ISO/IECという世界の共通規格を作り、各国の規格を整合化する、という合意がなされました。整合化とは、完全に同じ基準にするのではなく、微調整しながらできるだけ同じ規格にしていく、ということです。

日本の固有規格であるJIS規格も、TBT協定以降、ISO/IEC の規格に整合化が図られ、ほぼ同じ内容になっています。

ただ、特に機械関連分野ではJIS規格の認知度や理解度が低いため、結果的にISO/IECの要求を満たしていない場合が多くなっています。