世界シェアNo.1の統合型電気CAD EPLANとの連携を強化

2017年7月20日

世界シェアNo.1の統合型電気CAD EPLAN導入のメリット

弊社では、2017年に世界シェアNo.1の電気CADであるEPLANを導入しました。

統合型電気CADとは、回路図等、装置の電気部分の図面を作ることに特化したCADを指します。

最大の特徴は、「データベースからピックアップして図面を作る」点にあります。

部品型式に対して、回路シンボル・3Dデータ・配線接続点の座標等を登録し、ドラッグ&ドロップで回路を作成します。

シンボル間の配線は自動で描画されますので、一般的なCADでの基本操作である「線を引く」という作業はほとんど行いません。

3Dのレイアウトのページでは、回路で使用した部品リストからドラッグ&ドロップで配置ができます。

シンボルの端子番号と3Dのモデルの端子座標はリンクしていますので、ワンクリックで配線ルートが表示されます。

電線の長さも分かりますので、量産の制御盤のように電線を事前に加工することが可能となります。

登録済みのデータを読み出すため、型式間違いや接点数の不足等も起こらず、検図の時間を大幅に削減することが可能です。

統合型電気CAD導入の際に最大のネックとなるのが、「操作方法の習得」と「データベース作成」です。

今までのCADとはほぼ全てが異なる製品であり慣れるまでに時間が必要ですが、弊社では、自らEPLANを活用した経験を元に世界標準の設計に関するコンサルティングを実施しております。

また、部品データベース構築のサポートも可能です。

統合型CADにおける世界シェアの重要性

データベースを元にした統合型CADは、設計者とユーザー、元受と下請等において「共通のデータ」であることが重要です。

ソフトウェアを標準化することでデータの互換性が生まれ、例えば納品後にユーザーが改造する際に、自由に図面を変更することが可能となります。

工作機械や自動車の業界では、自社の専属業者が決まっている場合が多いため分かりやすい例ですが、欧米の大手自動車メーカーへ納品する装置は、EPLAN指定であることが多く、今後もその傾向が強まっていきます。

最終的には業界の枠を超えて「全ての電気図面データが一つのソフトウェアデータとなる」世界を予想しています。

日本で法人のある統合型CADメーカーは、各社それぞれに費用や操作性等の強みがあり、また弊社でも全ての操作をしたわけではないため、正確な比較はできません。

ただ確実に言えるのは、「世界シェアの違いの前では、細かな違いは誤差である」ということです。

操作性や機能は今後のアップデートで改善されてくるでしょう。

それに対し、一度導入したソフトウェアの変更は非常に困難です。

データベースを含めた変更は、今までのお絵かきソフトに近いものでの変更とは次元が違います。

今後日本でもEPLANが統合型CADの主流となるあろうと考え、弊社では2017年よりEPLANをメインのソフトウェアとして活用しています。