制御盤 海外規格 UL規格対応

アメリカ向けの機械のNFPA79、UL508Aに適合した設計と盤製作

大阪府
  • #コンサルティング

導入前の課題(今回の依頼内容)

弊社が催する無料技術セミナーに過去何度も参加いただいたことがあり、弊社が制御盤の海外規格対応に様々な経験を持っていることをご存知のお客様からの、短納期での海外規格対応の依頼。機械をアメリカ向けに出荷予定で、NFPA79、UL508Aに適合した設計変更と、制御盤製作を依頼いただいた。

導入効果

まずお客様の会社に訪問し、内容の確認を行った。後から手戻りが発生しないよう最初の打ち合わせが重要で、今回も内容の確認を実施した。

海外規格対応で必要なリスクアセスメントはお客様サイドで一通り終了していたが、設計前に再度リスクアセスメントを行ってもらった。一般的なリスクアセスメントと規格で要求されるリスクアセスメントには相当の開きがあるためである。欧州向け輸出とは異なり、アメリカ向け輸出では規格適合のエビデンスを求められることはないが、訴訟大国であるアメリカで規格不適合による不具合が万が一にも発生するリスクを負わないよう、弊社ではリスクアセスメントに力を入れている。

今回の依頼でお客様が最重要視していたのが、設計変更から制御盤製作までを1ヶ月で完了させてほしいという点であった。残念ながら現実的な納期ではないため、全てがスムーズに進んでも1.5ヶ月はかかることを説明し、合意をいただいくことができた。国内仕様の制御盤を設計・製造する場合と比べ、海外規格対応では2~3ヶ月余分にかかることもあり、スケジューリングの際にはこの点を考慮することが重要である。

このお客様の案件では、

  • 規格要求事項が標準的な内容であったこと
  • 輸出する機械で適合審査を受けるにあたり、要求指令によっては認証が必須の指令があるが、今回の機械にはこの指令が含まれていなかったこと
  • 海外規格対応では海外メーカーの電装品が必要になるケースも多いが、今回は国内メーカーの電装品で対応できたこと

等の幸運な条件が重なった結果、依頼をいただいてから1.5ヶ月で納品することができた。

https://www.seigyobann.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/ico_service_international.svg

制御盤海外規格

数多くの海外規格案件をサポートした実績に基づき、海外規格に適合するための設計変更に加え、制御盤を搭載する装置全体に対する電気面、ハード面でのコンサルティングに幅広く対応いたします。
規格要求の厳しい欧州向けCEマーキング対応した案件について多数の実績があるため、ご相談いただく個別の案件においても的確かつ迅速な対応が可能です。また北米向けのUL508A認証制御盤の製造についても多数の実績がございます。
海外規格に適合した設計とともに、マニュアルを含むドキュメントの作成・整備、顧客との契約上の注意点や海外に装置を輸出する上での全般的なコンサルティングを提供いたします。

海外規格を詳しく見る