制御盤 海外規格 CEマーキング対応

制御盤14機種を対象としたCEマーキング自己宣言のコンサルと制御盤製作をワンストップで

千葉県 空圧粉体搬送装置メーカー・D社様
  • #コンサルティング

導入前の課題(今回の依頼内容)

弊社の開催する制御盤海外規格無料技術セミナーに過去何度か参加され、季刊誌「せいぎょばんカフェ通信」でも弊社のことをご存知だった空圧粉体搬送装置メーカー様からの依頼。ベルギーの日系エンドユーザーに装置を納入するにあたり、CE(*1)マーキング対応をご依頼いただいた。

導入効果

弊社では制御盤を含む装置全体のCEマーキング対応のサポート実績が多いが、今回は、装置全体のCE自己宣言をお客様自身で対応し、制御盤14機種を対象としたCEマーキングの自己宣言を弊社で行うこととなった。

制御盤のみとはいえ、装置が14機種にも渡るため、案件のボリュームとしては大規模となる。コンサルティングと制御盤製作を別々に発注すると1年以上かかる内容だったが、弊社では海外規格対応のコンサルティング、制御盤の製作から自己宣言に至るまでをワンストップで実施でき、半年でプロジェクトを完了することができた。

CEマーキングを表示するには、しっかりと指令を満たした装置の製作を行いつつ、技術文書とそれに基づいた適合宣言書の作成が必須である。加えて、書類の内容を十分なものにするために、機械と電気の両面において徹底したリスクアセスメントを行う必要がある。リスクアセスメントをしっかりと行い、技術文書を作成するにあたっては、通知すべき残留リスクの網羅性や記載ボリュームが技術文書としての信頼性につながるため、非常に重要なプロセスである。

今回の場合、まずは弊社エンジニアが図面の朱書きを中心とした設計コンサルティングを行い、並行して、弊社セーフティアドバイザーがリスクアセスメントを実施した。制御部品一つひとつの規格認証情報を、バージョンまで調べ上げて証明書を入手し、構成リストを作成した上で、通知すべき残留リスクを網羅した技術文書を作成した。また制御盤の完成後には、第三者認証機関によるEMC指令(*2)試験を弊社エンジニア立ち会いのもと実施した。基本的に弊社で全工程を完結させつつ、社会的公正さも押さえた形で迅速に適合宣言書を完成するに至った。

ワンストップでCE規格対応を行うことで、プロジェクトの確実性が高まるのはもちろん、納期の短縮とコスト低減にもつながる。今回のプロジェクトでは、制御盤製作、技術文書と適合宣言書の作成に向けたエビデンス構築、認証試験、自己宣言までワンストップで行える弊社の強みが発揮されたケースとなった。

  • *1 CE(European Conformity):EU圏で流通する製品が満たさなければならない欧州規則・指令(法律)。製品の規格対応を適切に行い、その証拠となる書類を揃えて“自己宣言”することで初めて表示が可能となる
  • *2 EMC(Electromagnetic Compatibility)指令:電磁両立性指令。電磁波干渉による危険や装置障害のリスクがあるすべての電子・電気機器に適用される
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制御盤海外規格

数多くの海外規格案件をサポートした実績に基づき、海外規格に適合するための設計変更に加え、制御盤を搭載する装置全体に対する電気面、ハード面でのコンサルティングに幅広く対応いたします。
規格要求の厳しい欧州向けCEマーキング対応した案件について多数の実績があるため、ご相談いただく個別の案件においても的確かつ迅速な対応が可能です。また北米向けのUL508A認証制御盤の製造についても多数の実績がございます。
海外規格に適合した設計とともに、マニュアルを含むドキュメントの作成・整備、顧客との契約上の注意点や海外に装置を輸出する上での全般的なコンサルティングを提供いたします。

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